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レポート2024.04.20當山奈央の素敵な歌声が会場に響き渡る! サプライズ発表も飛び出した映画『わたしの、途切れない物語。』舞台挨拶

何気ない日常から見えたものは

4月20日(土)には、那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場で『わたしの、途切れない物語。』の上映と舞台挨拶が行われました。

この作品は、40歳を目前に彼と別れてしまったライターの栞が、悲しみや寂しさから目を背けるようにいつもと変わらない時間を過ごそうとするも、何気ない日常、何気ない出会いや再会が現実へと向き合わせることになり、「今、何を大切にすべきか」を見つめ始めるという物語。

上映終了後、主演の當山奈央、村川絵梨、岩井堂聖子、永田琴監督が登壇しました。主演の當山は「今日がこの作品が初めての上映という事で、観に来ていただいた皆さん、本当にありがとうございます! 」と満面の笑みで感謝を伝えます。

村川は会場に向かって「はいさい!(沖縄の方言でこんにちはの意味)」と声を掛けるも、突然のことで観客は静まった反応に。司会から「心折れないでくださいね」とフォローが入ると、会場は笑いに包まれました。

父のルーツが沖縄だという當山は何度も沖縄を訪れているとのこと。「この作品で海のシーンがあって、淡路島の海で撮ったんですが、元々この海のシーンを作ろうと思ったきっかけは、沖縄の今帰仁村の海で(別の仕事で)撮影したときに思いついたアイデアなので、ここ沖縄で上映されることに、いろんな思いが込み上がって泣きそうなくらいうれしい」と感激の様子。

沖縄には風を感じに…

沖縄の印象を聞かれた岩井堂は「何度も沖縄に来ていて、観光地はほとんど巡ったので(今は)風を感じに来ている」と答え、村川は「本作にも出演している森カンナと昨年ワールドカップバスケの応援に来たので、それ以来です」と語りました。

アーティストとしても活動する當山は楽曲を作成し、ミュージックビデオの案としてストーリーを6編書き、19歳の映画出演のときから親交のある永田監督に相談したとのこと。永田監督は「映画にすることで多くの人に(曲も映像も)触れてもらえるチャンスが増える」と思い、「映画にしたらいいじゃん!」の一言で、企画が始まり本作品が完成したそうです。

永田監督は「音楽って、歌詞がちゃんとストーリーになってないのに、聞いて感じて泣けたりするときもある。そういう意味で音楽みたいな映像として手掛けたかった。6編ともそれぞれが周りから見たら小さい悩みかもしれないけど、本人にとっては意外と大きかったりする。なんとなく重なっていることでトータルとして感じるものが大きくなればと思い作り上げた」と作品への思いを語ってくれました。

ストーリー毎の曲がそれぞれリリース

その後、司会者がフォトセッションに入ろうとしたとき、當山から「今回の作品は(6編のストーリーに沿って)6曲あるんですけど、来月から1曲ずつリリースします」とサプライズ発表が。続けて物語の最初に登場した曲「Forget me not」の一部を熱唱すると、素敵な歌声が会場に響き渡り、観客からは大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

最後に當山から「この作品を作りはじめたきっかけは、自分自身を大切にしてこそ、周りの大切な人や自分が守りたい大切な環境を大事にできて守れるということで、今回はこの6つの作品に分かれていますが、登場人物全てのキャラクターの大切なものに思いを乗せて制作しました。楽曲も1曲ずつリリースしていって、1つずつ大切にお届けしたいと思います。沖縄でも上映できるように頑張りますので、よろしければ皆さんどんどん広めていっていただけると嬉しいなと思います」と熱い思いで締めくくられた舞台挨拶は盛況のうちに終了しました。