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レポート2024.04.20おからの活用を通して、島豆腐文化を守る」がグランプリを獲得! 『第3回 島ラブ祭 -ソーシャル ビジネス コンテスト-Powered by Yunus Social Business』開催!

4月20日(土)に、那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場で行われたのが『第3回 島ラブ祭 -ソーシャル ビジネス コンテスト-Powered by Yunus Social Business』。沖縄から創り出す新たなソーシャルビジネスのアイデア、プランを発表するイベントで、3回目を迎えた今年もこれまで以上の盛り上がりを見せました。

よりレベルの高いソーシャルビジネスの提案に期待

ステージにはまずMCのガレッジセール(川田、ゴリ)、ハイビスカスパーティー・ちあきが登場し、「島ラブ祭」について伝えます。続いて、この「島ラブ祭」が、ソーシャルビジネスの第一人者でもある、ムハマド・ユヌス博士が提唱するユヌス・ソーシャル・ビジネスモデルを通じて、社会課題に向き合い解決を目指していることを話すと、一般社団法人ユヌス・ジャパン代表理事 岡田昌治氏が登壇。「ユヌス・ソーシャルビジネスについて」の説明を行いました。

岡田氏は、「ソーシャルビジネス」は、道徳=ソーシャル、経済=ビジネス、その2つを同時に両立させることを指し、それは極めて簡単なことだと発言。それを沖縄から興していこう、ソーシャルビジネスで沖縄の島々の問題を解決していこうというのがこのイベント、と語りました。そして、これまでの3年を振り返り、1年目はどちらかというとソーシャルに重きを置いた提案が多かった、2年目はビジネスに軸足が移ってきた、そして3年目の今年、期待したいのはソーシャルとビジネスのバランスが取れた提案、それが出てきたらうれしいとメッセージを送りました。

観客の投票によって賞が決定!

今日の島ラブ祭は、島ラブアカデミーに参加した7組がプランを発表します。ここで、ちあきといっしょに4ヶ月間のアカデミーに参加していた、沖縄芸人のたろうが登壇し、実際に体験したアカデミーの様子などを説明しました。続いてコメンテーター紹介のあとは、各賞、そして投票方法についての説明が。観客がスマホを使って「応援したい!」と思った2チームに投票、1番票数の多かったチームが『島ぜんぶでうむさんラブ賞』に選ばれること、さらに今年は「島ラブ祭」に賛同してくれた沖縄セルラー電話株式会社、大和ハウス工業株式会社が選ぶ特別賞があることも伝えられました。

様々な問題を解決するソーシャルビジネスのプランを発表!

そしていよいよ発表がスタート。前半はビーチクリーン、職業体験のテーマパーク、食とつながりで女性の悩みを和らげる、おからを使った新しい商品など、それぞれが個性的なテーマのプレゼンを行います。コメンテーターも具体性や発展性のある内容に関心を寄せていました。

半は改めてたろうも登場、発表に参加します。介護美容、教師の働く環境の再構築、ファッションと環境のバランスを考慮した繊維パネルなど、それぞれが沖縄が抱える問題に向き合ったテーマを掲げ、プレゼンを行いました。コメンテーターからは既存のサービスと絡めた提案やプレゼンを行った人への質問もあったほか、実際に「刺さった」という声も上がっていました。すべてのプレゼンが終わったあとは投票の時間。

島ぜんぶでうむさんラブ賞を受賞したのはおからの提案!

そしていよいよ発表です。「沖縄セルラー電話賞」には、職業体験のテーマパークについてのプレゼンを行った、たもり ひでやす氏の「体験は未来を変える」が選ばれました。受賞パネルを受け取った、たもり氏は、まさかこの場に立つとは思わなかった、プレゼンより緊張していると話し、「親和性があるのでぜひ一緒に活動したい」という言葉に、笑顔を見せていました。

「大和ハウス工業賞」には、ファッションと環境のバランスを考慮した繊維パネル事業のプレゼンを行ったWALLTECH(ウォルテック)の「沖縄から世界へ」が選ばれました。プレゼン担当者は「すごくうれしいです、建築業界と親和性があるので実は狙っていました」と笑顔。早速、モデルルームで繊維パネルを使ったアートの展示をするというコラボアイデアも飛び出していました。

そしていよいよ「島ぜんぶでうむさんラブ賞」の発表です。ゴリから「おからの活用を通して、島豆腐文化を守る」というプレゼンを行ったOkaraokara(おからおから)が賞を獲得したことが告げられました。続いて、一般社団法人 mother ha.ha 大﨑洋氏より、恒例の熟成泡盛などの贈呈も。Okaraokaraの2人は「とてもうれしい賞をありがとうございます、たくさんの人の共感が集まったことがうれしく思います」と声を震わせると、「プレゼンした島おからミートがすごくおいしいので、(もらった)泡盛といっしょに食べようかなと思います」と笑わせました。大﨑氏は「おめでとうございます、一番事業化されていて、もう入り口に立ってるような感じがする」と賞賛。そしてほかの参加者についても「今の若い人たちはソーシャルマインドを持ってがんばっているということが楽しかった、なんかあったら少しでもお役に立てれば」と話しました。

グランプリはまさにソーシャルビジネス!

イベント後には、グランプリを獲得したOkaraokaraの2人とガレッジセールが囲み取材に応じました。3回目の「島ラブ祭」を終えたゴリは、まずは自分が幸せになりたいのが当たり前、でも自分の幸せより世の中がもっと幸せになればいい、世の中の幸せが自分の幸せと考えながら活動する熱い方々がこんなにいるんだっていうことに3回とも胸を打たれたと振り返ると、「1回目のころはソーシャルビジネス、何それ?っていう感じだった」と川田。イベントの内容を聞いたときにも「真面目すぎないかな? 楽しいかな?」と思っていたそうですが、「熱いプレゼンを聞いて、賞を獲った皆さんが涙流して喜んでる姿を見て、僕ももらい泣きするっていう、50超えると涙腺が緩くて緩くて」と笑わせます。

そしてグランプリを獲ったOkaraokaraについては、プレゼンした商品である「島おからミート」を食べた瞬間、賞を獲るだろうなと思っていた、と明かします。「僕は肉にしか感じなかった、このクオリティならタコライスやハンバーグ、ピーマンの肉詰めに使っても味は同じでカロリーは低い、繊維質多いとなると、沖縄は成人病も多いし、その解決にもなる、まさにソーシャルビジネス、感動しかない」とベタ褒めでした。

Okaraokaraの2人は今後の取り組みについて、1日に13,000キロの島おからミートを使っていく必要があることに改めて触れると、いろいろな飲食店と商品開発やメニュー開発を進めたい、そうやって島おからミートを使った商品がたくさん生まれるとうれしいと話し、さらにもっと身近に使ってもらえるように瓶詰めや加工品の販売なども同時に進めていきたいとこれからの展開について語りました。

花火があったら多分泣いてる!?

そしてガレッジの2人には、今年で最後になる映画祭についての質問も。川田は1回目を振り返りつつ、終わっちゃうのは寂しい、とポツリ。ゴリは16年続いたことに「大変だったと思う」と話し、映画祭の近くになると社員が痩せていく、でもお客さんの笑顔を見たら幸せになる、そうやって続いた16年とスタッフにも思いを馳せます。そして、春になると映画祭と当たり前のように言われるようになった、それが無くなってしまうのは……とやはり寂しそうな表情。青春を過ごしたという国際通りのレッドカーペットについても、歩いたときお客さんに声をかけられてジーンときた、感慨深かったと話すと、「明日が最後かと思うと、会社にもご苦労様、やってくれてありがとうという感謝の気持ちと寂しさもある、でもマイナスじゃなく、ありがとうございました、いい16年だったと思って終わりたい」と前向きにコメントしました。