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レポート2024.04.20「インドネシアにも見に来て…」とちゃめっ気たっぷりの元JKT48・ヴェランダに会場もほっこり『恋する牡丹』舞台挨拶

4月20日(土)には、那覇文化芸術劇場なはーと 小スタジオで『恋する牡丹』の上映と舞台挨拶が行われました。

北海道を舞台にした作品

本作は、インドネシアである小説の映画化に関わった健二と、勤務先のオーナーを追って日本にやってきたクララ、幼い頃から健二に想いを寄せ、帰りを心待ちにしていた美雨。すれ違う3人それぞれが抱える葛藤と切なさが感じられる北海道を舞台にした物語です。

上映終了後、主演のジェシカ・ヴェランダ、そこらへん元気、アルフリッツ・ジョーン・ロベルト監督、リノ・チャンドラ撮影監督、ダニエル・クリッフ音楽監督が登壇しました。

出演者の元気はインドネシア住みます芸人としても活躍しており、今回の舞台挨拶では通訳も担当することに。意気込みを聞かれると「ちゃんと僕の分からないような難しい言葉を使わないように…と強く言っておいたので多分大丈夫だと思います!」と出演者に念押ししたうえで、舞台挨拶はスタートしました。

日本での先行公開

本作はインドネシアよりも先に今回の上映会で初披露されたということで、元気は「インドネシアでいつ公開されるかなぁと思っていたら、まさか日本で初公開とは!」と興奮気味に語ります。ヴェランダは「この映画は日本の方もインドネシアの方も出演しているので、これをきっかけに日本とインドネシアのより良い関係が生まれたらいいな」と語ってくれました。

北海道が舞台となったことに関して、フリッツ監督は「北海道の士別と稚内がインドネシアの映画としてなかなか選ばれるような場所では無いので、ぜひ撮影してみたかった」とコメント。リノ映像監督は「言葉の壁を感じた。このセリフのところでズームをするという(撮影の)決め方をするが、日本人しか出ていないシーンだと、言葉が分からず、どこでズームしたらいいのか分からなかった」と撮影時の苦労話を明かしました。

元JKT48のヴェランダは初主演

2017年までJKT48としてアイドル活動をしていたクララ役のヴェランダは、俳優業の経験はあるものの、主演は本作が初めて。台本を見たときにクララの行動や言動が理解できなかったとのこと。しかし、実際に演じることで「クララだからこういう風に行動するんだ」と気持ちを理解し、クララの役になりきることで自身の成長を感じたようでした。

インドネシアの言葉に苦戦していた元気は「喋っている感じを見ていたらわかるんですけど、インドネシアの方は楽観的というか、楽しい雰囲気なので、僕が間違えてもヴェランダちゃんが察知し、僕のセリフを代わりに言ってくれて、撮影上変な感じにならないようにアシストしてくれた。監督もいまの自然だったから全然オッケー!みたいな…。出演者やスタッフに助けてもらいながら進んでいった」と持ち前の明るさとチームワークの良さで撮影がスムーズに進んだことを明かしてくれました。


最後にフリッツ監督が「今後もインドネシアと日本の交流をするような映画を撮っていきたいと思っていますので、応援をよろしくお願いします」と挨拶すると、ヴェランダは「皆さんがこの映画を好きになってくれたらとてもうれしいです。インドネシアではまだ公開されていませんので、皆さんぜひインドネシアにも見に来てください」とちゃめっ気たっぷりに観客に呼びかけ、和気あいあいとした雰囲気で進んだ舞台挨拶は幕を閉じました。